7月19日は平成21年度 (第28回) 調布市花火大会でした。だいたい、マニュアルモードで絞りやシャッタースピードを自在に調節できないコンパクトデジカメで撮ると、暗すぎたりしてうまくいかないもの。今回は、物欲道らしく、ハードウェアに物を言わせて撮ってみます。
マニュアル露出と三脚は最低限必要
- カメラ … デジタル一眼レフ EOS Kiss X3
- 三脚 … SLIK グランドマスター。3.8kg
- デジタル水準器… Seculine アクションレベルサウンド
花火撮影の問題点は、思ったより被写体が暗いこと。EOS Kiss X3 の場合、常用 ISO 感度 100-3200、ISO 感度拡張により ISO 6400-12800 も選択できるため、暗ければ ISO 上げればいいように思えます。しかし、ISO 感度を上げてしまえば、真っ暗なハズの夜空にノイズが乗るようになって台無しです。
そこで ISO 上げないでシャッター速度を下げ、長時間露光させることになりますが、今度は手ぶれが問題になります。したがって、頑丈でびくともしない三脚が必要というわけ。
LED で分かるデジタル水準器もあると便利です。夜景撮影でもそうですが、昼間より景色が見づらく水平が出しにくいものです。花火が打ち上がるときの垂直な火線を基準にしようにも、一瞬で消えてしまいます。かといって、気泡タイプでは暗くて見えません。
難しい花火撮影 – 失敗例
まずは記念すべき一発目、試し撮り。火線はきれいなんですが、小さすぎるのと、煙が邪魔です。
豪快にフレームアウトしてしまった例。肝心の大玉はフレームの上だったという。焦点距離は 131mm で、ズームすりゃいいってものでは無いようです。
花火がいっぱいに広がっている写真を撮りたかったら、「ドン」と広がる前にシャッターを切ってから数秒間耐える必要があります。
シャッターが遅すぎた例。燃えかすか、ハリネズミみたいになってしまいます。
シャッターが速すぎた例。花のように見えるため、こっちは意外と仁礼家のアートワークチームの評判は悪くありません。
明るすぎる例。タイミングは悪くなく、花火の開きはじめから最後の方まで写っていますが、同時に花火が大量に光っているため、白トビを起こしてしまいました。
風にたなびいてしまった例。カメラは三脚に完全に固定されていますが、花火が開く瞬間に風が吹いてしまったため、「すそ」の方が右に流れています。
今回わりとましな作例 – でも煙が
ということで、タイミング的や露出条件でそれらしいものをいくつか拾ってみました。
今回の課題は撮影位置だったりします。やはり風上に立たないとどうしても煙がかかるようですね。
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