ヨドバシカメラのデジタル一眼レフ入門講座、前半ソニー編、続きです。撮り方の基本中の基本と、ソニー編通してでてきた、さりげないお言葉集。「気づき」だなんて、会社で口にしたら失笑ものの精神論をついに題材にするなんて、Nire.Com テメェ何歳なんだ的な話ですが、どーしても書いてみたかったあるエピソード。
撮り方の基本
- 左手はレンズの下、右手はグリップ。
- 正しい持ち方をすれば自然に脇は締まる。締めすぎる必要はない。
- シャッターは指の腹で押す。指先で押すのは NG。傍目にいつ押したのか分からないのが理想
- 構図を考えよう
(Nire: まあこの辺はもっと小型で安定性の悪いビデオカメラ HDR-TG1 も年中触っているので、さすがにクリアかな、という気もしますが。一つだけ、シャッターを切る瞬間に力みすぎているな、というのは個人的反省点)
ためになるお言葉
- 良い写真は落ち着きがある。背景を気にしましょう
- 昔は写真を (ダイナミックレンジオプティマイザー機能などで) 変えることはタブーだったが、現在ではあまり問題にならない
- そもそも撮影した時点でカメラマンの意図が反映されているのだから、後からいじってもいいんです
- 写真は気づきです
- 撮ったモノがち
「写真は気づき」になんでそんなに感じ入ったのか
全般的には、だいたい知ってたぜという感じのソニー編ですが、なかなか含蓄に富んだコメントが色々入っていたのが印象的な、前半戦でした。
「気づき」という言葉は、かつての勤務先で、自分の意見を主張したいのだけれど、「私は…思う」よりもさらにオブラートに包んだような婉曲な、はっきり言えば「媚びた」言い方にするために安売りされていたキーワードでもあり、手垢がついた嫌いな言葉の一つです。
が。
こと写真に関する限りは言い得て妙だと思います。こんなエピソードがあります。
数日前、せっかく一眼レフを手に入れたので、何かとにかく格好いい写真を撮ろうと新宿を歩いていました。道路の端で立ち止まって、ビルとビルの数十センチしかない隙間をじっとみている人がいます。
何かあそこにあったっけ、と気になったので、通りすがりにその人の視線の先を追いかけてみました。
大売り出しの看板があるわけでも、新しい居酒屋があるわけでも、猫がいたわけでもありませんでしたが、その人が首から提げている一眼レフに気がついて、私は何となく理解しました。
壊れかかった勝手口の金属柵や、雑然と回っている空調の室外機、無造作に捨てられたゴミ…といったもので構成された「うら寂れたビルの裏路地」をフレームに収めたら、きっと味のあるモノクロ写真ができるだろうな…と。
ああ、多分そういうことなんだな。
思わず、その人が立ち去るのを待って、私もシャッターでも切ってみるかという衝動に駆られましたが、神代植物公園のバラ園で撮影順番待ちしてるカメラマンじゃあるまいしね。彼はその場所を見つけた。私のはたぶんきっと違うんだろうと思い、静かにその場を立ち去りました。
見よう見まねの私にもいつか、シャッターチャンスのインスピレーションがおりてくるようになれば良いな、と思いました。
なんてな。
脱線した上に、ここで安い写真貼るとすべて台無しなので、さっさとタムロン編へつづく。 🙂
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