ということで、例によって WordCamp Toyo 2009 の走り書きのまとめでした。感想編です。会場の様子、日本と英語圏との温度差、面白かったプラグインと WordPress の新機能について。
480人の会場が埋まり始めた日本の WordCamp
今回大幅に会場のキャパを増やして 480人の会場ということで、本当にこれが全部埋まるのか、運営側ではありませんが微妙に心配でした。朝のうちは実際出足が鈍かったのですが、最後の抽選会が終わってみれば、大入り満員とは言わないまでも、そこらの映画館よりよっぽど埋まっており、ブログサーバにとどまらず CMS として認知されたことを伺わせる動員状況でした。
最後に、この会場を借りてこれだけのセッション数を詰め込むのは大変だったと思います。運営のみなさんお疲れさまでした。
20~55分まで 9本のセッションと、入りきらない分は 1人持ち時間わずか 5分のライトニングトーク 4連発という形式でした。パネルディスカッションかと思っていたらミニプレゼンで、実際に聞いてみれば内容も濃く、興味深いミーティング形式でした。準備される方は、結局 5分に起承転結を凝縮しなければいけないため、フルサイズのプレゼンと同程度の労力がかかり、大変だったと思います。
Blog の次を志向する Matt と、携帯 / 漢字問題を抱える日本市場
目玉はやはり WordPress 生みの親の Matt Mullenweg で、彼見たさに参加した人も多いと思います。BuddyPress と P2 を紹介していましたが、Matt もさりげにスパム除去 Akismet でショーバイしつつ、Blog サーバの次は SNS と Twitter 的なものを志向しているということで、ネット的に受けるコミュニケーションの形態をオープンソースモデルで押さえていこうという意欲が感じられます。本人語り口は飄々としていて、まったくギラついてはいませんが 🙂
携帯については、昨年は Ktai Style に関するセッションと QA だけだったと思いますが、今年は Matt への質疑応答にも、携帯でのブログ利用が海外では多いのかといった質問が投げかけられ、日本内外でのモバイルブロギングに対する温度差が明らかになった気がします。シアトルの同僚は職業柄か、こぞって Blueberry タイプでしたが、今度そいつでブログ書いてるのか聞いてみましょう。Yuriko さんが WordPress に無事に hire されることを祈ります。
WordPress を紹介しつつ、日本市場を直に見ておきたいという Matt にしてみれば、携帯に関する問題と、WP-Multibyte Patch セッションでのダブルバイト問題が聞けたのは収穫だったはずです。多分きっと。
Custom Taxonomies と YARPP に期待
個人的に面白かったのは WordPress で採用されるらしい Custom Taxonomies (Taxonomy) で、当 Nire.Com も扱う内容が本人の移り気さを反映して玉石混淆のため、カテゴリを多くしすぎても読まれない、タグも重要なものとそうでないものが混じってしまい本人的に混乱、とカオスな状態になってきているので、期待大です。
Yet Another Related Posts Plugin は、そんな良いものあったんならさっさと使えよ私、的な感じでした。現在 Simple Tags プラグインの「関連する記事」機能を使っていますが、タグだけをベースにした関連記事の抽出方法には、今ひとつ限界を感じていたところでした。
ちなみに、紙で募集された質疑応答で Matt に 2点ばかり質問は用意しておいたのですが、ボツられたのでまた機会を捕まえて聞いてみようと思います。
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