日曜の夜、欠かさず見ている TV 番組が「熱血! 平成教育学院」、それも工場見学コーナーだったりします。アロンアルファは即答できたけど消防車のホースには苦戦した Nire ですが…

こんなものを工場で作っていて、リアル実地に見学できるというので参加してみました。

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さぁなにやらベルトコンベアーに乗せられて四角いものが作られているようですね~ と悪ノリするのはやめといて、とりあえず送迎バスに乗りましょう。

大型バス 30台で集結する工場見学

目的地は埼玉県蓮田市にある工場です。今日はなんと大型バス 30台で東京、埼玉、山梨から大挙して集まってくるとのこと。

到着すると、安全と防寒のため手袋と、カイロが配られます。

セキスイハイム: 手袋とカイロ

手袋にはセキスイハイムの文字が。ということは鉄筋とかボルトとかパーツ作ってるんでしょうかね。

工場の中は、見学者用の通路があって、途中にときどきショールームが設けてあります。説明 DVD を見たり、社員の説明を聞いたり、建築資材のサンプルを自分で触ってから、工場の設備をご覧ください、では次のプロセスに進みます…という流れになっています。どうでも良いですが DVD プレーヤーはシャープ製でした。

金属の壁では、ケータイ入らないのでは?

最初は軽量鉄骨の切り口や、建物の外壁を途中まで作った状態を見せてくれます。

外壁、内側から手でノックしてみるとコンコン…硬い。ああこれ金属の壁が隠されているんだ、ということで「LAN シート」で書いたことを思い出し、その辺にいた社員の方に聞いてみました。

Nire: 「カベが金属素材だと、無線 LAN の電波は遮蔽できて良いかもしれないけれど、携帯電話の電波が入ってこなくて不自由するんじゃないですか?」

社員: 「いえ、ガルバリウム鋼板と言いまして、金属とはいっても 0.7mm の薄いものでして、携帯電話や無線 LAN の通信には支障がないようになっています。」

感覚的には大丈夫かという気もしますが、そうなんでしょうかね。意地悪するわけじゃないのですが、この金属素材の名前をド忘れしたんですが…と別の営業っぽい方に聞いたらちゃんと、ガルバリウムですよ、と教えてくれました。エラい :mrgreen:

5.3 x 2.4 メートルの巨大お好み焼きマシン

しかし、ネジクギ鉄骨だけ作っているにしては、ずいぶん大掛かりなベルトコンベアが続きます。「ここは天井の部分をひっくり返して作っています」なるほど、点と線だけじゃなく、まで作るんですね。

ひっくり返して…というのは、通常屋根の部分を作業するときは、現地で脚立とか立てて下から上を見上げながら無理な姿勢で行うため、疲労しやすかったりミスが生じるので、工場内でお好み焼き状態で、最大 2454 x 5394mm もあるデカい天井部分をひっくり返しながら、腰の高さで作業できるんだそうです。

最終工程で見たものは…

で、建築予定の敷地に運び込まれるのは結局、こうやって組まれた平たい板なのかと思いきや、それだけではありませんでした。

最終工程がこれ。

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なんと一部屋分 (1ユニット) まで組んでしまいます。ユニットというとせいぜいユニットバスぐらいまでか、と思っていましたが、部屋ごと現地まで運んでくるらしく、道幅 3m あれば運び込みは可能、とのことです。

ユニットは本当に直方体の辺の部分になる軽量鉄骨と、面にあたる壁だけで、サイコロをガンガン積んでいくボックスラーメン構造というのだそうです。

Nire: 「斜めにすじかいを入れなくて、このまま運んできたりして大丈夫なんですか?」

と聞いてしまいましたが、斜めの「すじかい」が入っているピンブレース工法では、いかにも頑丈そうに見えるものの、ある程度以上の力が加わると倒壊してしまいやすく、その点、ラーメン構造では地震の衝撃に対して構造全体で吸収するのだそうです。

すじかいがないことで、部屋が広く取れるというメリットがある反面、”サイコロ” ユニットの寸法は規格で決まっていて、それ以外の変則的な位置に柱を立てたりはできない模様。

そして、説明だけでは納得できない私のような人種のために、屋外ではとんでもない実験が行われていました。

つづく。