発売予定のキャノン EOS Kiss X3, 純粋なデジタルビデオカメラと比較すると、動画機能の中途半端さを突っ込みたくなるところではあります。….と書こうとしたら、完全にその中途半端さを克服したカメラ、LUMIX DMC-GH1 がパナソニックから発表されました。
DHC は化粧品、DSC はソニー、DMC-GH1 はパナ
パナソニック LUMIX DMC-GH1 は、4月24日に発売される、フル HD 画質対応のデジタル一眼カメラです。店頭予想価格が 15万円程度ということで、キャノン EOS Kiss X3 のボディ 9万円前後、に比べるとワンランク高くはなります。
見た目は、光学ファインダーを搭載し、のぞくと撮影する予定の像がその通りに見える一眼レフカメラと同じなのですが、厚さ 45.2mm、重量 385g と薄くて軽いらしく。その最大の理由は、シャッターを切る瞬間にバシャッと開閉する可動ミラーがないミラーレス構造によります。その辺そのかわり、ファインダーは液晶画面です。パナソニックもその辺意識してか、デジタル一眼カメラと呼んでいて、「レフ」がありません。
ぶっちゃけ、コンパクトデジカメをレンズ交換可能にしたものと考えてもよいでしょう。
どうでも良いですが名前に D つけるデジタルカメラ系の製品が多くて、紛らわしくて覚えられません。 🙂
EOS Kiss X3 動画の弱点
キャノン EOS Kiss X3 の話にちょっと戻って、そもそも書こうとしていた動画機能の不満な点を挙げてみます。
常時AF ではない
マニュアルでマニアックにピントを合わせるしかない質実剛健 D90 はほっといて、キャノンの EOS Kiss X3 と 5D Mark II はどうもボタンを押している間だけピントが合うようです。5D Mark II はボタン押したら AF動作のためのモーター駆動音が録音されてしまうというダサい仕様になっている様子。
映画的に被写体の動きが予測可能で落ち着いているものだったらいいけれど、徒競争でこっち向いて走ってくる子供を撮るには不向きだと思われます。
フル HD 画質でフレームレートが落ちる
D90 超えを意識してか、解像度 1280×720 では 30fps 出るんですが、1920×1080 にした瞬間にナヨナヨと 20fps に落ちてしまうようです。10fps の差ぐらい大したことなさそうに思えますが、1920×1080 表示可能な液晶ディスプレイではチラチラしそうです。
撮影時間が短い
フル HD 画質 (1920×1080) で 12分しか録れません。要所要所で、短い尺の動画を大量に撮るのであれば 12分もあれば十分でしょうが、パパビデオ的な使い方で、子供の演劇発表会のようなものを撮るには 20分はほしい気がします。
動画撮影と静止画撮影が同時にできない
ビデオカメラ HDR-TG1 は、動画撮影中にシャッターを切ると、動画撮影を中断することなく、静止画を 1枚切り出して残すことができます ((ただし、解像度は純粋な静止画モード時の 400万画素に比べて、210万画素に落ちます))。一眼レフカメラの場合、機構的に無理なんでしょうかね。
モノラル録音しかできない
映像作品には使えないですね。アフレコ前提か、BGM 流しておくようなイメージビデオか。
長くなりそうなので、次回 LUMIX DMC-GH1 がその辺どうなのか、比較してみます。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。