マクドナルドのビッグマックは世界中あらゆる国で買えることから、ビッグマック指数 (Big Mac Index) というものがあります。略すと BMI で聞きたくない単語になりますね 今回はこれについて考えてみます。
ビッグマック指数による台湾 + 日米比較
この指標、マクドナルド指数とも呼ばれ、各国の購買力の指標…として説明されていますが、どちらかというと最終的に、現実の対ドルレートとの比較により、その国の通貨が過小評価されていて、過大評価されていることが分かることが重要だと思われます。
私の比較は日本と台湾のみの比較でしたが、エコノミスト誌による価格比較 (2009/2/4 現在) によると、世界中比較したものがあります。ドル換算でのビッグマック指数をみると、このようになっています。
国 | ビッグマック 国内価格 |
ドル換算 | 購買力平価 | 実際の対ドルレート (2009/1/30) |
ドルレートに対して 過大 (+) 過小 (-) 評価 |
United States | $3.54 | $3.54 | — | — | — |
Japan | 290円 | $3.23 | 81.9 | 89.8 | -9 |
Taiwan | NT$75 | $2.23 | 21.2 | 33.6 | -37 |
((日本のビッグマックがもっとも安い地域の 290円として計算されていて、私が計算した東京 / 大阪など最高価格の 320円とやや開きがあることをおことわりしておきます。))
まずドル換算でのビッグマック価格は、米国 >= 日本 > 台湾といった関係にあります。米国と日本はそれほど大きく違わず、台湾は割安で買えます。
購買力平価 (PPP) は、その国での国内価格を米国での価格で割ったもので、日本なら 290 / 3.54 = 81.9 となります。しかし実際のドルレートは 1ドル 89.8円ですから、日本円は 9円分過小評価されており、”適正” な価格 81.9円に向かってさらに円高が進むかもね、というわけです。台湾にいたってはさらに -37 ポイントも過小評価されていて、日本よりも過小評価のされ方がはげしく、 「台湾元高」「ドル安」 が進むということになります。
購買力の物差しとは言い切れないマクドナルド指数
でも、旅行をしてみた感想では、あまりこの数字フェアではないかもしれません。
台湾は外食産業が発達しており、そのため夜市だけでなく、飲食店が日本以上に大量に軒を連ねています。競争が激しく、何でもおいしい環境下ですから、土地は高くてもビッグマックの値段も高くはできないというわけですね。
士林夜市、食べ物の話はこれぐらいにして 🙂 次回は違ったジャンルのお店をぶらついてみます。
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