PC 用のディスプレイが 1900×1200 ピクセルになろうが、いくら高速な PC でフルハイビジョンビデオ編集環境が充実し、ファイルサーバにビデオ作品が着々と蓄積されようが、そうした流れとは全く無縁なのがリビングルームの環境です。それを新たなハード投入で解決しようというお話。
例えば、ビデオカメラで撮ってきた微笑ましい動画を編集して作品を作ったとしますね。それをリビングのテレビで見せるためには、仁礼家の場合、必殺の物理 DVD-Video メディア渡しです。ISO 化する – 焼く – 手渡し – 家庭用の DVD プレイヤーでおもむろに再生すると、やっとオーディエンスが見てくれるというわけです。おかげで TV の周りには DVD メディアがうずたかく積み上げられる始末で、少しもエコではありません。
どげんかせんといかん。何のためのギガビットイーサ環境なんでしょうか。
リビングの TV を「こちら」の世界に引き込むもっともシームレスな方法は、TV の横に、おもむろにビデオ出力のある PC を 1台置き、そこまで LAN を引くことです。昔、NEC の SmartVision という TV 動画キャプチャボードを買ってリビングの PC に差し、ビデオ出力を TV に接続し、それに近い環境だった時代もあります。
会社的には Windows Media Center PC をお使いください、という話ですが、どうも PC でテレビを見るというカルチャーは一朝一夕に浸透しないもので、楽天ショッピングでプラチナ会員を維持することの方が PC 動画再生より優先するらしく、今ではリビング周囲をまわる CAT-5e の LAN ケーブルは、高速に注文を出すためのインフラとして生き残っているものの、それは大型 TV と DVD プレイヤーとは接続されていない状態、になってしまっていました。
TV 周りにネットワーク環境が再進出するためには、少しでもコンパクトで TV と LAN につながる何かの箱をさりげなくそこに置く必要があります。狙い目は、すっかり Wii Sports を遊び尽くして、テレビ台の棚で休眠状態になっている Nintendo Wii 本体と同等の大きさの箱で、それならスペース的に置き換えることができます。
もう一つの問題は出力。サーバルーム (=自室) のディスプレイは WUXGA でとっくの昔に地上波デジタル放送が見られる環境でも、リビングの TV は未だに、右肩に「アナログ」アイコンがでかでかと表示される legacy なテレビだったりします。これもさすがに、2011年7月までには買い換えないといけません。ということは、映像出力は黄色いプラグのアナログ (NTSC コンポジット) と、HDMI 両方を備えている必要があります。
そこで目をつけたのが、ハンファ・ジャパンから発売されている MOVIE COWBOY DC-MC35UL3 という製品でした。
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