価格.com を見ると、HD 画質のカメラではバッテリー持続時間に不満を持っている人が多いようです。実際に何機種か比較してみました。
フルハイビジョンビデオカメラと、SD 画質のものを何機種か、民生用ハイエンドモデルどうしで比較してみると、HD 画質カメラの実撮影時間で 1時間を超える機種のほうが少ないことが分かります。
メーカー | 機種 | 画質 | 連続撮影時間 | 実撮影時間 | 光学ズーム |
ビクター | GZ-HD40 | フルHD | 1時間25分 | 45分 | 10倍 |
ソニー | HDR-SR12 | フルHD | 1時間25分 ((液晶モニター使用)) | 40分 ((液晶モニター使用)) | 12倍 |
ソニー | HDR-TG1 | フルHD | 1時間25分 | 45分 | 10倍 |
三洋電機 | DMX-HD1010 | フルHD | 2時間5分 | 1時間25分 | 10倍 |
キャノン | iVIS HF11 | フルHD | 1時間20分 | 50分 | 12倍 |
キャノン | iVIS FS10 | SD | 3時間15分 | 1時間40分 | 37倍 |
撮影時間は付属バッテリーを使い、各機種のもっとも高精細なモードで撮った場合のカタログスペックです。
そんな中、SD 画質のキャノン iVIS FS10 は、連続撮影時間、実撮影時間ともに HD 画質カメラの倍となっています。それぐらい持つなら、1日イベントで持ち歩いて、要点だけ撮影するぐらいなら、予備バッテリーを持たなくても良さそうです。
静止画のピクセル数はそこそこ
静止画のピクセル数はどうでしょうか。1,152 x 864 画素です。
- 動画投稿サイトにアップするには問題ない
- L判に印刷するには明らかに足りない
印刷する分に目をつぶれば、平均 55,000円~60,000円で買えることを考えればそこそこでしょう。
実際に店頭でさわってみたら、評価は地に落ちた
ということで、スペック上は満足度の高そうな iVIS FS10 を、家電店で実際に試してみることにしました。
右手に持ってみたホールド感は非常によく、本当にビデオカメラなのかと思うほどの軽さです。ズーム倍率はやはり驚異的で、10m 離れた壁のチラシの字を大写しにできます。でも、液晶モニタ下部のボタンの質感が安いため、物欲ゲージ 10% ダウン。
問題は動画と静止画の画質ですね。ちょうど店頭に HD 画質のハイビジョン対応テレビがあったので、接続してもらいました。
…..なんだこりゃ。
どうしても、1440 x 1080 ピクセルのディスプレイでは、SD 画質の動画は引き延ばされて、(実際はそうではないのですが) ノイズが乗ったような絵に見えます。もっとがっかりしたのは静止画の画質で、1,152 x 864 画素という数字から想像する「デジカメ品質の画像」に比べて著しく汚い印象を受けました。
ここでアナログ放送対応の TV に接続していれば、画質に何の問題もないじゃないかと、180度違った評価になっていたかもしれません。しかし、自宅にはすでに 1900 x 1200 ピクセルのディスプレイ BenQ FP241W があり、一にも二もなくガッカリすることがこれではっきり分かってしまったため、残念ながら iVIS FS10 は候補リストからここで消えました。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。