公衆無線 LAN サービス、続いて、NTT 東日本 / 西日本のフレッツ・スポットを使ってみました。
Mzone と似ているアクセスポイント
フレッツ・スポットのアクセスポイントは Mzone と結構似ていて、東京メトロ駅、その他私鉄の駅構内、タリーズコーヒー、プロント、そしてホテルなど宿泊施設となっています。「ブロードバンド 無線 LAN が使えます」標示の下をよく見ると、使える公衆無線 LAN サービスのアイコンがあります。フレッツ・スポット、Mzone が並んでいるのはよく見かけます。
ISP によってはフレッツ・アクセスとの併用が現実的
フレッツ・スポットの月額利用料金は 840円または 945円 (税込) です。
840円になるのはフレッツ・アクセスサービスの加入者だった場合で、非加入者に比べて月額 105円安くサービスが利用できるメリットがあります。微妙な差ですが。フレッツ・アクセスサービスとは、Bフレッツ、フレッツ・ADSL、フレッツ・ISDN つまり有線用のフレッツ足回りサービスです。
NTT ドコモの Mzone と比較すると、いずれにしても半額程度で利用できるように思えますが、固定電話用のフレッツと同じで、フレッツ・スポットだけでは接続できず、対応プロバイダにも契約しておく必要があります。すでにフレッツ・アクセスサービス (聞き慣れない表現ですね 😕 ) を利用している人ならおなじみだと思いますが、2階建て契約しないと使えない分かりにくさはフレッツのフレッツたるゆえんでしょう。
「2階」部分としてどこのプロバイダと契約するかによって、データ通信料金はかなり違ってきます。例えば So-net では 3パターンあって、もともとフレッツ・アクセスサービス経由で So-net を利用している人は2階部分は無料ですみますが、それ以外の足回り、例えば So-net 光 (ACCA) を利用している場合は 10.5円 (税込) /1分の従量制に化けます。仮にこの条件で、1ヶ月 60分だけ出先で使ったとすると、
- Mzone (FOMA 非加入者)
月額 1,575円 (税込) - フレッツ・スポット + So-net Bフレッツプラン
月額 840円 - フレッツ・スポット + So-net 光 (ACCA)
月額 945円 + 10.5円 * 60分 = 1,575円 (税込)
さらに、仮に 5時間 (300分) 使うと、ACCA 利用の場合だけ料金が増えていって
- フレッツ・スポット + So-net 光 (ACCA)
月額 945円 + 10.5円 * 300分 = 4,095円 (税込)
イーモバイルのスーパーライトプランにした方が良いんじゃないかという価格になってきます。:-)
電子証明書が CD で送られてくる
フレッツ・スポットには、標準プランと高セキュリティプランがあります。Windows XP / Vista のみ対応なのですが、契約すると、契約者一人一人にカスタムメイドで作成した CD が送られてきます。中身は 802.1X 認証で使う証明書ファイルが 1個だけです。
確かに、802.1X の認証方法として ID / パスワードではなく、ローカルににあらかじめ保存された電子証明書を用いる EAP-TLS (Transport Layer Security) 方式はセキュリティ的に優れた方法です。
ただフレッツ・スポットの場合、CD に焼き郵送するコストが発生してしまうので、その辺が新規工事費 2,000円に乗っているとコスト的に敬遠する人もいるかもしれません。
自宅でフレッツ利用、セキュリティを求めるならアリなフレッツ・スポット
というわけで、まとめると自宅の PC をネットに接続するために、
- すでに Bフレッツ、フレッツ・ADSL、フレッツ・ISDN のいずれかを使用している
- ISP がフレッツ・スポットに対応している
- モバイルでは Windows XP / Vista 搭載の Eee PC 901-X のようなノート PC を使っている
- 公衆無線 LAN サービスに高いセキュリティレベルを求める
これら全てに当てはまる人であれば、NTT ドコモの Mzone より価格的にメリットがあるかもしれません。ただ、どちらにせよ携帯電話ネットワークを使うサービスに比べると、圧倒的にアクセスポイントが少ないという本質的な無線 LAN の欠点はあるので、自分の行動範囲とご相談でしょう。
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