ATEN の HDCP 対応 4ポート DVI スイッチ CS1784、その後 PShare 8 と多段接続して使用しています。CS1784 単体でのトラブルや、CS1784 と PShare8 を比べてみた総合評価についても書いてみます。
KVM 切替器 PShare 8 だけでも、CS1784 だけでも不足
自宅で、キーボード、マウス、ディスプレイを共有したいデスクトップ PC は 6台あります。これに、さらに HDMI 出力をもつ PlayStation 3 (PS3) も共有すると、ハコとしては計 7台あります。
以前書いたとおり、ぷらっとホームの PShare 8 という KVM スイッチを今までは使用していました。アナログ RGB 対応の VGA 入力で、8台まで接続できます。故障もトラブルもなく健在ですが、クライアントと PS3 にはスペック不足と。
理想的なのは 6台すべてを新しい CS1784 経由に引っ越してしまうことですが、CS1784 は 4台までしか接続できないため、端子の数が足りないと。
2セットの KVM に分けてみる
そこで、アナログ RGB で十分なサーバ類は PShare 8 に残留、クライアントと PS3 は CS1784 に引っ越してみました。ディスプレイ、キーボード、マウスを 2セット用意して接続しますが、机にキーボード 2つ置きは邪魔です。MMORPG で 2PC ((ゲーム内で 2人分のキャラ、アバターを同時に操作すること。)) に凝っていたときは、両方からチャットで話しかけられて対応するため、キーボードを机の前後に並べていました。しかし、心静かに 🙂 コード書いたり、サーバのメンテに勤しむには 2つは邪魔です。
1セットの KVM に多段接続 (カスケード接続) する
そこで、ディスプレイ、キーボード、マウス 1セットで CS1784 と PShare 8 を 多段接続してみました。接続の仕方は、
PS/2 キーボード、マウス → PShare8 キーボード入力端子 → PShare8 1チャンネル目出力端子 → PS/2-USB 変換アダプタ (CS1784 同梱) → CS1784: コンソール端子
つまり、PShare 8 の 1チャンネル目に CS1784 がぶら下がっているわけです。最近の KVM 切替器は、USB キーボード、マウスにしか対応していない製品も多く、CS1784 のように USB、PS/2 両対応の切替器でのみできる芸当で、下位機種の CS-1764 は USB にしか対応していないため不可です。
CPU を切り替える際のキーボードショートカットがかぶって自滅しそうな気がしますが、大丈夫。デフォルトでは、PShare 8 は Ctrl + Shift + Del + (チャンネル番号)、CS1784 は Ctrl x 2 + (チャンネル番号となっています。
例えば、PS3 は CS1784 のチャンネル #2 に接続してありますが、PS3 で遊びたいときは 、まず Ctrl + Shift + Del + 1 で PShare 8 のチャンネル #1 を選び ((もともと #1 になっているときは不要)) 、次に Ctrl + Ctrl + 2 で OK です。
十分にヘンタイたこ足ショートカッツな気はしますが 、1セットの KVM に統合されているのは、やはり操作感として気持ちいいです。PS3 も問題なくこの多段接続で使用できています。
その後、キーボードとマウスは共用のままですが、ディスプレイだけは 2台構成の方が使い勝手がよいので、別々に接続しました。
- CS1784 … 1900×1200 (WUXGA) のディスプレイ
- PShare 8 … 1280×1024 のディスプレイ
CS1784 は PShare 8 に比べると完成度は落ちる
しばらく使ってみてから評価を書きたかったので、間が開いてしまいましたが、ATEN の KVM 切替器としての完成度は、PShare 8 シリーズには勝てないと思います。
- オートリピートが止まらなくなることがある (頻度: 低) … 例えば、キーボードの Shift キーをしばらく押しっぱなしにして、指を離したのにオートリピートが止まらなくて困ることがあります。Shift キーだけでなく、アルファベットキーなどでも発生したことがあり、メモ帳に dddddddddd…. が入力されました。 回避策としては、いったん Ctrl + Alt + Del で Windows Vista をロックして、解除するなどしています。Web を見ているだけなどの場合はそれでも良いのですが、キーボードの入力ミスが死命を制するような時は、頻度は低くても本当に困ります。
- Windows Vista のスリープ状態から、キーボードを叩いても復帰できないことがある (頻度: 中) … 代わりに PC 本体の電源ボタンを押すことで復帰し、その後はキーボードも含めて問題なく使用できます。通常はキーボードの hit any key のみで復帰可能で、その方が床近くに置かれたデスクトップ PC の、低い位置にある電源ボタンを押す必要がないのでラクなので、突然気まぐれに効かなくなるのはちょっと面倒です。
最初これらは PShare 8 との多段接続による弊害だろうと思っていたのですが、CS1784 単体でも発生します。今後のファームウェアアップグレードで引き続き、修正されたか見ていこうと思います。ケーブルがかさばるのも変わっていませんし、同様のスペックが他社から出るなら、スマートさ不足の ATEN は回避する可能性高し、です。
PShare 8 単体の時は、このようなまれにおかしくなるトラブルは皆無で、強いていえば Windows XP / Vista の起動中は他のチャンネルに切り替えできない ((ログオン待ち状態になるまで待つか、BIOS 画面の間にさっさと他のチャンネルに変えてしまえば問題なし)) ぐらいでした。ただこの PShare 8、1チャンネルごとに独立した制御用マイコン (MPU) が用意されているというリッチな仕様で、購入当時 9万円しかもケーブル別、対する CS1784 はメーカ希望小売価格 38,850円でケーブル込みなので、お値段の差を考えるとこんなものか、という気もします。
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