以前、夜間のドライブ用にビュイ (b.u.i) という眼鏡を買ってみた話を書きました。これは眼鏡屋さんで、自分が近眼の時のお気に入りフレームに合わせてレンズを入れてもらったものですが、ネット上ではフレームもセットになった既製品が非常に廉価で売られています (7000円以下)。
これらは同じレンズなのでしょうか。ネットで買ったものを入手したので、比べてみました。
見た目はこんな感じです。
- 左 (ビュイ1 とします) … ネットで購入したフレームつきセット。レンズの色はグレー、濃さは 30%。2008年 8月に 購入したが、最新版とは限らない。
- 右 (ビュイ2 とします) … 眼鏡屋で持ち込みのフレームにビュイレンズを入れてもらった。レンズの色はシティブルー、濃さは 15%。2008年 6月に購入。
フレームも色も濃さも違うので、これだけでは比較になりません。ところが、レンズを蛍光灯の光に反射させると、レンズに施されたネットペックコーティングが、形が違うことが分かります。画像をクリックしてよーく見ないと分かりませんが、
- ビュイ1 … ドットが四角い網目模様になっているのがぎりぎり分かります。ドットが縦横に並んでいます。
- ビュイ2 … ドットが六角形もしくは丸いのが、比較的クリアに分かります。ドットの並びは互い違い、昆虫の複眼のようです。
つまり四角か六角形かの違いで見分けられそうです。また、左の画像はずいぶん見づらいですが、右のビュイと同じ環境で撮っています。実際、2つ並べて見比べると、レンズの色や濃さの違いは別にして、明らかに右のビュイの方が模様がはっきり見えることが分かります。おそらくビュイとしてのまぶしさをやわらげる効果にも違いがありそうです。
カタログ上も違う
この画像は、ビュイ1 を購入したときについてきたマニュアルです。説明によると
ネッツペックコーティングは 0.1~0.15mm 幅の特殊金属ラインを網目状にコーティング。
とあります。ところが、ビュイ2 では
ネッツペックコーティングは、半透明の特殊金属を六角形状にコーティングし、これにより、コーティング部の間を透過した光が木陰のような雲膜現象を発生させ、光のまぶしさを和らげ、やさしい光だけを目に届けます。
と書かれていて、網目と六角形状の違いがあることが分かります。
ビュイ (b.u.i) という商品名自体は登録商標ではないようですし、他社が類似品を作って出したのかとも思いましたが、ビュイ1 のマニュアルには青山眼鏡株式会社の名前があり、高価な方のビュイ2 と同じなので、同じ会社が販売しているバージョン違いのレンズと考えるのが妥当でしょう。
値段の差を考えると、六角形状のビュイ2 の方が効果が高いと思いたい…気分ですが、はた目に模様がクリアに見えるのは確かなものの、もう少しかけ比べてもらって違いを見た方が良さそうですので、ちょっと保留にします。
ところで、ビュイの通販サイトを見るとだいたい特許第3005607号と書かれています。内容を見れば、何か分かるかもしれません。
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