Eee PC 901-X には、今日現在 ASUS からタッチパッドドライバは供給されていませんが、姉妹品である Eee PC 900 のものが流用できます。入れた場合と、入れない場合のどちらが使い勝手が良いのかやってみました。
ドライバなしの場合
普通にキーをタイプしている時に、突然カーソルがあらぬ位置に飛んでしまいびっくりすることがあります。飛び先はマウスカーソルの位置です。タッチパッドに触れてもいないのになぜ?? といかにも奇怪な現象に思えますが、よく考えるとパームレストがわりに手のひらもしくは手首あたりをタッチパッド上に「ちょっと」下ろすだけで、タッチパッドが反応しているのです。
慣れてくると、とりあえず手首を下に下ろさずに、手のひらに卵を 1個隠しているような構えでタイプすると、タッチパッドの誤反応を避けることはできます。しかし当然ながら長時間タイプしていると疲れます。
ドライバありの場合
インストールするとこのように、マウスのプロパティにタブが 1個増えます。バージョンは 7.0.1.4 です。
オプションボタンを押すと Elantech スマートパッドの設定画面が起動します。ちゃんと日本語にローカライズされています。
見た目、もっとも効果が高そうなのが [キー入力中は無効にする] にチェックを入れることです。確かにキーを連打している間はパッドにさわっても反応…いえ、そうでもないですね。ちょっとキーをタイプしてない瞬間に油断して触れてしまうと反応します。
面白い & 意外に実用性があるのが 2本指スクロールです。工場出荷時の状態では、IE7 でも使えます。Web ブラウジング中に、指を 2本、縦にすべらせるようにすると、スクロールしてくれます。スピード調節も感覚的にできます。
なぜ工場出荷時と断ったかって? それは、この 900 用ドライバを入れると、IE7 でだけ 2本指スクロールが効かなくなるからです。
感覚的に面白いのが、2本指の間隔を開けると IE などで表示サイズを大小に調節できます。Microsoft Surface や iPhone 3G などで使われている技術です。
そして 3本指によるオペレーションまでサポートされています。でもやってみましたが、あまり実用性はありません。マイコンピュータはスタートメニューからツリー状に開くように設定してあるし、タスクスイッチも Alt + Tab を押した方が早いです。
ドライバがあっても微妙
Web ブラウザを起動してネットするのがメインの PC だけに、IE7 で 2本指スクロールが使えなくなるデメリットはイタいです。[キー入力中は無効にする] オプションも、期待したほどではありません。タッチに反応するしきい値を設定できないのもかゆいところに手が届かない感じです。Eee PC 901/XP 用でないドライバを入れることのリスクも、無いわけではありません。
ということで、私は工場出荷時状態に戻して、手を卵形にしてタイプする方向で、慣れるなり改良されたドライバが出てくれば残留、どうしてもダメなら売却で様子を見ることにしました。
Eee PC 901 は価格に対する見切り (スペックの切り捨て方) の良い製品なんですが、大型化して無駄に敏感なタッチパッドが最大の問題点です。手の大きさや形によっては、手を休めても私のようにパッドに誤って触れてしまうことはないのかもしれませんが、Advanced W-ZERO3 [es] のエクスクロールに匹敵する大失敗デバイスです。
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