HDCP に対応したDVI-I x 4 を切り替えられる ATEN の DVI スイッチ CS1784 ですが、そもそも HDCP って何なのか書いてみます。
ところで、HDCP って何?
HDCP ((High-bandwidth Digital Content Protection System)) というのは著作権保護のための技術です。例えば Blu-ray メディアの映画タイトルのように、HD 画質のコンテンツを再生する機材として、Blu-ray Disc プレーヤーと、HD 解像度対応の TV かディスプレイをつないだとします。
BD プレーヤー → ディスプレイ
ところが、ディスプレイのかわりに
BD プレーヤー → 海賊版コピー機
などという接続を許してしまうと、いくら BD メディアの著作権保護技術に凝っても、骨抜きで海賊版作り放題になることから、画像出力にも暗号化をかけようというものです。ただ Vista / XP の画面を映すだけでなく、著作権保護されたコンテンツを再生しようと思うと、出力も入力も
BD プレーヤー (HDCP 対応) → ディスプレイ (HDCP 対応) … ○
ペアで HDCP に対応していないといけないわけです。
BD プレーヤー (HDCP 対応) → ディスプレイ (HDCP 非対応) … ×
これでは映りません。また、HDMI ((HDMI … High Definition Multimedia Interface)) と 4文字略語で名前がよく似ているので、
- HDCP という名前の端子があるんだっけ?
- HDCP というと、端子は HDMI 限定なんだっけ?
と思ってしまいますが両方間違いで、HDCP に対応していれば、物理的な端子は DVI-I でも HDMI でも OK です。
KVM スイッチが入った場合は?
KVM スイッチ (もしくは切替器) はこれら再生機器とディスプレイの間に入る形になるので、もしも HDCP 非対応な製品を買ってしまうと、
BD プレーヤー (HDCP 対応) → KVM スイッチ (HDCP 非対応) → ディスプレイ (HDCP 対応) … ×
いくら両端で HDCP に対応していても、著作権保護されたコンテンツを表示することはできません。
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