前記事: Sleeptracker: スリープトラッカーと Wii リモコンのセンサーは同じ種類なのだろうか
スリープトラッカーとは
順番は前後しますが、スリープトラッカー PRO (Sleeptracker PRO) を試用してみたまとめです。(試用期間: 2週間)
アラームのついた腕時計なのですが、寝覚めを良くするために、眠りの浅いタイミングを見て起こしてくれます。普通のアラームは設定した時刻が 7:00 であればその時刻に鳴りますが、この時計の場合
6:40-7:00 の間の 20分間で、眠りが浅いときにピンポイントで起こしてくれる
という仕様になっています。なので眠りが浅ければ真夜中だろうが関係ナシに起こされるということではなく、起きたい時間帯をあらかじめ設定しておくようになっています。 ((この 20分間というのも設定を変えることができ、ウィンドウ (Window) と呼ばれています。)) スリープトラッカーには 2機種あります。起こし方は高級モデルの “PRO” の場合、ピピピ…というアラーム音と、バイブレータの 2種類があり、それぞれ別々に on/off できます。
PC と接続してできること
PRO の方を買うと PC と接続することができます。機能としては以下のようになっています。
- PC に一晩分の睡眠データを吸い出して長期的に管理できる (本体では一晩分の睡眠データしか管理できるようになっておらず、翌晩には消えてしまう)
- 睡眠データだけでなく、目覚めた気分 (良い、ふつう、悪い) や、原因 (昼寝した、運動した、夜中に騒音など) を記録できる
良い点
- 普通のアラーム時計に比べると、確かに寝覚めはいい
- 起こし方として、アラーム音とバイブレータを、独立して on/off できる (PRO のみ)
- PC に接続して睡眠時刻 / 起床時刻の自己管理ができる (PRO のみ)
- 4つのボタンで、各種時刻の設定は案外しやすい
- 無駄に 10m 防水。寝汗はもちろん手を洗ったりなども心配ない
悪い点
- 価格が高い
- アラーム音が小さい
- 腕時計としてはサイズが大きい (PRO を使った感想)
- 二度寝を防止する機構がない (結局また寝る 🙂 )
- 腕時計をつけて寝ること自体、落ち着かなくてダメという人には向かない
- PC との接続がいろいろな原因で最初うまくいかず途方にくれる
- 寝る先に入眠時刻 (To Bed) を設定するのが面倒
- ボタン自体は物理的に押しやすいとは言えない (面積は大きいが、それなりの力で押し込まなければ on にならない)
なかなか手に入らないが、機能の割に過熱しすぎな気もする
けっこう品薄なんですよねこれ。注文したのははるか昔、3/29 でしたが、
只今当初の見込みをはるかに超える注文が殺到し、製造が追いつかず出荷が遅れている状況でございます。 (中略)
スリープトラッカーPROが6月中旬から下旬を予定しております。
とのメールが来て、気長に待つかと思っていたら、5月になって突然来ました。
私がもともとこれを買おうとした理由は、「眠りをセンサーで監視する」という、面白腕時計マニアの購買欲をひさびさにくすぐる新機能を搭載していたからです。昨今の腕時計の機能はすっかり出尽くしていて、ウェアラブルデバイスとしての王座も携帯電話に奪われてしまっている中、一も二もなく購入しました 🙂
で、待たされた分はさておいて、全体に触ってみた感想は、機能の割に価格が高い、ということです。公式サイトには眠りのサイクルについての一般論が書かれていますが、実際時計がやっていることは、
- 一定スピード以上で時計が振り回されると、その時刻をログに残す
- 起こしていい時間帯なら起こす
これだけのように思えます。上記サイトの図にあるように、Stage4 ならセンサーが動きを検出しても起こさないとか、そういう高度なことを実際にやっているのかは疑問です。本当に高尚なことをしているなら、もう少し公式サイトで解説があってもいいと思います。
まとめ
- 面白腕時計に飢えている人なら買いです。つべこべ言わずに買いましょう。
- 寝覚めも人生も変わるかも! と期待している人は、夢見すぎです。
それより、自分の生活習慣をあらためて、規則正しく早寝して睡眠時間を確保する。月並みですが、それが気持ちよく目覚めるベストな方法だと思います。夜更かししていて、別の理由で生活リズムを改めた私が言うのですから間違いないです 🙂
それで、起きるときの最後の一押しで Sleeptracker を使うなら、お値段分ではないにしても意味はありそうです。
0件のコメント
1 件のピンバック