錦糸眼科でレーシックを受けた場合、老眼鏡がケア用品として配布されるのはすでに書いたとおりです。ただこの老眼鏡 (遠視用メガネ)、かけると見づらいのはそういう仕様だとして、他にもいくつか問題があります。
ケア用品で渡された +1.5D 老眼鏡だけでは不十分な理由
読書する時は 50cm の距離なので近すぎる
屈折度数的に、PC ディスプレイ (VDT) は錦糸眼科からもらった +1.5D で十分ですが、このメガネで術後 3週間ぐらいのとき、腕いっぱいに伸ばして 50cm の距離で 30分読んだら目が疲れてしまいました。それもそのはず、+1.5D の焦点距離は約 70cm (67cm) なので、近すぎます。
ノングレアコートがない
反射防止処理のことです。後ろが明るいと、後ろの光源や、自分の目が写り込んで、疲れの原因になります。
レンズが小さすぎて、視界が狭い
他人からの見栄えを考慮すると、横長のスカした小さなレンズの方がいいからなのでしょうが、仕事上、高解像度ディスプレイを横に複数台並べて同時に見なければいけない環境ではちょっと小さいのです。 ((デイトレではありませんよ 🙂 ))
目と目の間隔 (PD) に合っていない
PD とは、左右の瞳孔間の距離で、オーダーメイドでレンズを入れてもらうメガネでは、PD 値をもとに、瞳孔のド真正面にレンズの焦点が来るように作ってくれます。大量生産品では、平均的な PD を全体に作らざるを得ないので、自分の PD とズレが出ます。ズレが大きすぎると、レンズの隅っこでものを見ていることになり、見ている像にゆがみが出ます。
そこで老眼鏡を新たに買ってみた
これらをクリアするために、最初私は、手術前に使っていた近視用のレンズを外し、代わりに遠視用の +2D レンズを入れてもらおうかと思っていました。しかしそれでは 10,000円以上するのと、眼鏡屋さんに相談に行った術後 3週間の時点では、まだまだ屈折度数は変わりうる可能性があったので、ボツにして、大量生産品の老眼鏡の中から 、レンズが大きく PD が自分に近いものを買うことにしました。これだと 3,000円ですみ、しかもノングレアコート完備です。 🙂
上が錦糸眼科のケア用品 +1.5D で、下が今回買ったものです。
使用感は?
かなり良いです。
- レンズが小さいメガネでは、レンズの周囲に、1.2 のクリアな視界がどうしても見えてしまい、レンズを通してボケた映像とのギャップが目が疲れるのですが、やはりレンズが大きいとそれがありません。
- ノングレアコートの有無も大きく、実際に室内で蛍光灯が真上や背後で点いているような状態では、かなり目の疲れが違います。
- PD が自分に近いことや、もともと近眼用に使用していたフレームと似ているせいもありますが、あまり疲れません。
+1.5D から +2D にすると相当ピンぼけするんじゃないの? と思う人もいるでしょうが、もともと錦糸眼科のものは測ってみると +1.75D に近い +1.5D なので、そんなに違いはありません
しいて言えば、会社でもともとかけていた近視用メガネと印象が似ていて、レーシックを受けたのに度が下がったと思われたくないので
「こっちは老眼鏡。ほら、目がデカく見えるでしょ」
と、当初は自己主張していましたが、だんだん面倒になってきて、「Nire さ~ん」と呼ばれたときだけ、無意識に外して振り向くだけになりました。
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