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エキシマレーザーの照射面積
錦糸眼科のサイトに「照射の違いが結果の違い」という、なかなか印象的な写真が載っているページがあります。
エキシマレーザーをフラップをめくった角膜実質層に照射するとき、その照射領域は、瞳孔の大きさが人によって違うために、直径何mm という風にカスタマイズできるようになっています。同じ照射領域の設定なら、どんな機種を使おうがサイズはまったく同じになるような気がしますが、実は差がありました、ということです。
ハロ ((“halo” ヘイローと読む気がしますが、日本だとゲームの名称に 🙂 )) / グレアという言葉があります。夜、レーシックを受けた目だと、明るい光のまわりがぼうっと光ったり、ぎらついたりして見える現象です。ハロのイメージが知りたい人は、USA Eyes の“Halo” というタイトルのイメージ写真が参考になるでしょう。
エキシマレーザーは、横から見るとすり鉢のようなガウス曲線でレーザーが角膜実質層を削ることで、もともとの角膜の屈折度数を変化させます。夜、暗いところで照射領域を超えて瞳孔が広がると、すり鉢の縁の部分、つまり削られた部分と削られない部分の境目では、光の屈折が球面収差によりスムーズにいかないために、ハロ、グレアが起きます。
角膜に自然にはできない凹凸を作るのですから、完全に防ぐ方法はありませんが、削っている部分のフチを広くなめらかに削ることで軽減される、というのが最初に書いた錦糸眼科のサイトで言いたいことだと思います。アレグレットよりはボシュロム テクノラスに軍配があがります。視力は同じように出るとしても、そこだけ明るいライトの見え方が違ってくる、というわけです。
ただ、この点をメリットと感じるのは、私のようにたまたま手術前の角膜が厚い場合で、もともと薄い場合は広く深く削ればいいというものでもないので、また話は別かもしれません。
エキシマレーザーには、患者が自分でしなくてはならないことがある
イントラレーザーは、機械が眼球を固定して照射します。
エキシマレーザーは少なくともレーザー機器の側では固定しません。
昔のエキシマレーザーは、全照射式といって、直径 6mm なら 6mm の範囲全体を懐中電灯のように一発で照らすやり方だったようです。しかし、程度の差はあっても人によって乱視が少しずつあるものなので、それに合わせて照射するためにフライングスポットという方式に取って代わられました。
錦糸眼科の「近視レーザー手術ガイドブック」によると、「直径 1ミリ前後の小さなビーム重ね合わせて」行うそうです。SF 映画で、人が上から 1行ずつレーザースキャンされるシーンが時々登場しますが、ああいう感じで、全体は丸い 6mm ぐらいの照射領域に細いビームを少しずつ当てていくやり方です。
さて、そこで衝撃の事実…
エキシマレーザーの照射中、患者は自分の意志で赤い光を見続ける必要があります。
えっ? 麻酔がかかっているから意識がないんじゃないかって?
いえいえ、麻酔をするのは眼だけ、点眼麻酔で、頭は起きていて、視点はある一カ所をずっと見続ける必要があるのです。なぜ? 瞳がキョロキョロしてしまうと、レーザーがずれてしまい、乱視の原因になるからです。
フライングスポットは人それぞれカスタマイズされた照射ができる反面、何秒間か視点を動かさずに耐える必要があります。麻酔がかかっているので痛くはありませんが、試しにじっと下の点を凝視してみてください。 ((実際はこんな見え方ではないのですが、それは手術体験編で 🙂 ))
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この所要時間には機種によって違いがありますので、次回比較してみます。
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