iPhone 3G: 2年間のトータル支払額を au, ウィルコムと比較してみる

前記事: iPhone 3G: パケット定額フルが必須になっている理由

(追記: 8月5日にパケット定額フルが新しくなりましたが、最高月額は変わっていません。月額が最も高かった場合の比較としてお読みください。最低額や、2段階プラン全体の比較も追加しました)

ハイエンドモデル対決 – 毎月と 2年分の支払総額を比較

iPhone 3G は月額がやけに高い気がしますし、WILLCOM D4 は端末の価格が高い気がしますが、本当にそうなのでしょうか。au 携帯でもっとも高額なハイエンドモデル W61S や、発表されたシンプルプランでの予想価格と比較してみます。

前提条件

  • 音声通話 … 一切しない
  • データ通信 … 定額サービスの MAX まで使用する
  • 新規契約
  • 24ヶ月間契約する (解除料が発生しないように)

この条件で、端末ローン分、通話、通信分で月額トータルいくら払う必要があるのか、さらに多くのキャリアで違約金 (解除料) が発生しない 24ヶ月間、解約せずにキープして、トータルを比較しました。税込金額です。

au フルサポートは割賦販売ではありませんが、他の料金プランやキャリアと条件をそろえて比較するため、もっとも高額な W61S を一括払いした時の端末価格を 29,200円とし、24で割ってみました。ハイエンドモデル対決です。

au とソフトバンク

キャリア au au ソフトバンク ソフトバンク
モデル W61S ハイエンドモデル (予想) iPhone 3G 8GB iPhone 3G 16GB
音声通話 フルサポート
プランSS + 誰でも割
1890 新シンプルプラン 24回払 + 誰でも割 980 ホワイトプラン 980 ホワイトプラン 980
メール / Web EZ WIN 315 EZ WIN 315 S! ベーシックパック 315 S! ベーシックパック 315
ネット定額
(上限)
ダブル定額 ((PC サイトビューアを含む場合)) 5985 ダブル定額 ((PC サイトビューアを含む場合)) 5985 パケット定額フル 5985 パケット定額フル 5985
端末ローン月額 実質負担額 ((フルサポートコースでの一括販売、平均価格を、月額換算するために便宜上 24 で割ったもの)) 1216 実質負担額 2100 ((あくまで予想金額)) 実質負担額 960 実質負担額 1440
毎月支払額 9,406 9,380 8,240 8,720
x 24ヶ月間 232,060 225,120 197,760 209,280

ウィルコム

モデル D4
ネット定額
(上限)
新つなぎ放題 3880
オプション 高速化サービス ((au, ソフトバンクに相当するサービスはないが、これをつけないと明らかに遅いので追加)) 315
端末ローン頭金 頭金 39,800
端末ローン月額 実質負担額 2,100
毎月支払額 6,295
x 24ヶ月間 190,880

2年分のコストは変わらないが、2台目としては高い

各社とも、最小で月額 980円で端末が持てるプランを始めとして、大同小異の料金プラン体系になりつつあることは注目すべき点でしょう。

結局、毎月 Web ブラウザを上限まで使い倒すという条件なら、そんなには差がないことが分かります。

  • iPhone 3G を 2年間持つコストは、au と比較して高いとは言えない
  • WILLCOM D4 の実質負担額は高いが、PHS が安いため、月額でも 2年でもトータルで安い

もともとソフトバンクモバイルのユーザーで、今使っている携帯の機種変更を考えていたり、もう au やドコモには未練がない、MNP する気まんまんという人には、そこそこ妥当な価格で話題の携帯が手に入る! というわけです。

ところが私の場合、au W54S を手放さずに iPhone 3G または WILLCOM D4 を使うことを検討しています。おサイフケータイにならない、Bluetooth のプロファイルが不明、を始めとしていくつか理由があります。

2台目のデータ端末として考えたとき、パケット定額フルのため、毎月のデータ通信料にメリハリがつけられない iPhone 3G はさすがに高いですね。ソフトバンクモバイルも、月額を安く見せて、2台目需要を喚起できることは重々承知のはずで、それをかなぐり捨ててまでパケット定額フルのバンドルに走っているあたりに、やはり Apple との間で交わされた何らかの端末補助金の存在を感じずにはいられません。また高額になってでも iPhone 3G で話題作りをして、他の携帯機種も含めて今後の契約増につなげようとする狙いがあるのだと思います。

WILLCOM D4 は、価格では意外にアドバンテージがあります。しかし次世代 PHS のサービス開始時期が来年春と言われており、2年間使い切る前に、時代遅れのむやみに通信が遅い UMPC と化す可能性はあります。

2年間持ち続けたモデル以外も考えてみるべきだとは思いますが、他の選択肢として携帯の買い増しをやめて、Apple 独特のタッチパネルによる使い勝手がほしいなら 40,000円台で一括支払いの iPod Touch に走る、という手があるかもしれません。

3件のコメント

  1. toru

    参考になります。

    あと、SIMカードを抜いた状態でも使えるかどうか、つまり、2年の契約が切れてキャリアを変えたとしても、純粋に端末として使えるかどうか、と考えるとまた更に違ってくるかもしれませんね。
    多分、D4はPCとして使い続けられるが、iPhoneは無理ではないかと推測していますが、どうなんでしょうかねぇ。

  2. GQC

    iphoneもD4も同程度の額になるとは思っていましたが、細かく計算して
    もらえてうれしいです。
    ここに記載されていないこととして、willcomのつなぎ放題はPCとつないでも定額という点がありますね。D4自体がPCだからわざわざPCを用意することもないと思いますが。
    データ端末で考えるならUMPC+willcomのカード端末というのも考えられますね。

  3. ぼったくり!!!

    ウィルコム以外の会社においてパケットプランは違法性が極めて高い、、、メールを送受信5回程度で上限ジャンorz

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